1.チューリップウッド ( 限定 20本 )
総称名 : ブラジリアンチューリップウッド
学 名 : Dalbergin frutescens
マメ科の広葉樹、乾燥比重 0.96
チューリップウッドは、ブラジル原産の木。ブラジル北東部、パイア、ペルナンブコ州近辺に生
育している。
直径15〜20センチくらいしか育たない、非常に少ない木です。
また、乾燥中に割れやすいため、歩留まりの悪い木です。したがって、産出量が少なく、極め
て希少価値の高い銘木の一つです。
魅力的な桃黄色の芯材に、この木特有の赤紫色・鮮紅色・淡紅色の斑紋の模様が入っていま
す。
特性は、非常に硬く、緻密で凝縮した木材のため、製材で割れることがあり、加工が難しいとこ
ろがあります。
フランス王朝のルイ15世・16世のご用達の木材で、主に調度品や家具などに使われてきまし
た。また、古典的な18世紀英国家具に広く用いられました。
それゆえヨーロッパでは、チューリップウッドは ”木の宝石” とも呼ばれてきました。
チューリップウッドは、コクタンと同程度の硬い木ですから、コカリナにした場合、音がクリア
で、高音部の音が素晴らしく良く伸びます。
ソロ演奏には、打って付けのコカリナといえます。
好評につき、10本を追加製作しました。
現在、このチューリップウッドのコカリナを持っている人は、全国でも未だ20人とはいません。
入手したチューリップウッドの板材
出来上がったソプラノ・コカリナ
2、ホワイトオーク
学 名 : Quercus alba L
ブナ科 Quercus属の落葉広葉樹 乾燥比重は 0.68〜0.75
ホワイトオークは、北米大陸一帯に広く分布する。中でも、アメリカ東部やカナダに多い。
日本の「ミズナラ」に似る。
辺材は淡黄色で、芯材は淡黄褐色。柾目面にシルバーグレイン(虎斑・とらふ)が現れる。
材質は重硬で強靭。加工はやや困難。国産のミズナラよりも全体的に木目が粗く、色が白い。
用途としては、家具、床材、建築材、造作材、船舶材など。ウイスキーやぶどう酒の樽材として
も良く知られる。
山梨県北杜市にある「サントリー白州蒸留所」で、12年もの間、『白州』や『山崎』ウヰスキー
モルトを醸した空き樽。これの部材が、縁あって当工房に回ってきたもの。
ホワイトオークの角材を、ボール盤で中穴を開けたり、せん盤で丸く削っているとき、ウヰスキ
ーモルトの香りが辺りに漂う。左党にとっては、堪えられない瞬間だと思う。
ホワイトオークは硬い木で、 ツゲ ( 0.75〜0.81 ) よりやや軟らかい程度です。
ホワイトオークのコカリナは、クリアーで重厚な音色が出ます。
出来上がったソプラノ・コカリナ
3 ブビンガ
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