コカリナの手入れ



  コカリナは、木で出来ています。 木は生きています。
 
  したがって、直射日光に長くさらしたり、水につけたりしないで下さい。
  また、オカリナのように、簡単に割れたりはしませんが、強い衝撃(しょうげき)は避けて
 下さい。

  寒冷期、冷(ひ)えているコカリナに暖かい息を吹き込むと、風洞(ふうどう)に結露(けつろ)が
 出来ます。そうすると風洞が狭くなってしまい、音の出が悪くなったり、音が出なくなってしまう
 ことがあります。
  そのような時は、コカリナを振って風洞内部の水分を出したり、一時休ませて、風洞を
 乾かすようにしてください。

  外気が冷える時期には、ポケットに入れてコカリナを暖(あたた)めておくと、結露を軽減
 (けいげん)することが出来ます。

  とくに、唾(つば)が良く出る人は、なるべく唾(つば)を吹き込まないように、気をつけて
 ください。
  
  また、コカリナの銜(くわ)え方が深いと、どうしても唾が多く入ってしまいます。
 「コカリナの吹き方」のところにも書いておきましたが、先端から5ミリ程度までの浅さ
 保ってください。

  さらに、コカリナを吹かない時は、室内の風通しの良いところに吊り下げて置き、内部が
 よく 乾くようにしましょう。
  ただし、くれぐれも、コカリナを直射日光に当てたり、暖房の効いた過乾燥の部屋に置かな
いでください。

  コカリナを持ち運びする時の袋は、布製がよく、湿気がこもるビニールなどの袋は使わな
 いでください。梅雨時には、コカリナにカビが発生する恐れがあります。

  いづれにしてもコカリナは、私たちにとって大切な伴侶ですから、愛情を持って大切に取り
 扱いましょう。




前へ  トップへ




inserted by FC2 system